露紙:南千島諸島の価値を分析

露紙:南千島諸島の価値を分析。

タグ: 南千島諸島

発信時間: 2011-02-09 17:10:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア紙は7日、南千島諸島(日本名:北方四島)問題が長年にわたってロシアと日本の両国関係の足かせとなっていると伝えた。最近、この問題が特に激しくなっている。ロシア科学院極東研究所日本研究センターの専門家が、南クリル諸島の経済価値と、ロシアと日本のそれぞれの関心事を分析した。

--南千島諸島の議論では通常同地域の軍事戦略的な意義に着目しますが、ロシアにとってどのような経済価値があるのですか?

ロシアのGDPに対する貢献度でいうと、まず南千島諸島の生物資源の生産高は毎年15億~20億ドルになります。しかもすべて再生可能な生物資源です。

--鉱物の生産状況はどうですか?

ソビエト時代からすでに南千島諸島には金鉱や銀鉱発見され、当時すでに硫黄の採掘が始まっていました。それは今でも続いています。ご存知の通り、ここには火山活動の産物であるレニウムなどワイヤレスエレクトロニクスなどで広く使われるレアアース(希土類)が埋蔵しています。

--広い海域や南千島諸島はロシアの極東全体における信頼性のある安全地域ですか?

「安全帯」があれば、その国の大陸部分の底力となります。これは能力のある国ならどの国も取る戦術であり、戦略です。

--経済学者の推計によると、南千島諸島とその周辺海域の自然資源の総価値だけで2兆5000億ドルを超えるといわれていますが、この数字についてどう思われますか?

最近まで南千島諸島の総価値は約500億ドルと見込まれていました。この値を2兆ドルに「変える」には当然努力が必要です。

--いずれにしても、この500億ドルの価値にかかわらず、ロシアがこれらの島嶼を手放すことはないといえますね。

そうですね。メドベージェフ大統領の発言を見てもこの点は明らかです。どうしてこの地域に投資するのか?四島の開発に100億ドル以上の投資を計画していますが、これは大変な金額です。こうした大金をメンツのためだけに使いますか?それはおそらく違います。ここで考えなければならないのは、島嶼の総体的な価値です。経済的価値であり、軍事戦略的な価値なのです。

--ロシアの状況はわかりました。では、日本側の関心はどこにあるのでしょう?経済か、政治か、それとも軍事か?

日本にとっては、南千島諸島の獲得は第二次世界大戦での失敗の「汚点」を洗い流すためです。もう一つの「汚点」は米軍基地です。日本政府は国民にこうした考えを植え付けています。つまり、日本は戦争に負けていないという考え方、教科書や学校にこうした思想が早くから存在しています。日本は戦争に負けたのではなく、戦争を終わらせたのだという観点を、日本人は早くから強制的に植えつけられています。このためこうした「汚点」によって日本の失敗とそれによる代償が白日の下に晒されないようにすることが、日本の南千島諸島における立場を決める要因となっています。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月9日

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