ロシアのメディア「rusnews」のサイトによると、ロシアと日本が主権を争っている「南千島群島」(日本名は北方四島)を1日に視察したロシアのメドベージェフ大統領は、地元住民の生活水準をロシア中部住民のレベルまで引き上げるために改善すると約束し、投資を宣言した。
旧ソ連・ロシアの指導者が「南千島群島」を視察するのは今回が初めて。日本の菅直人首相は遺憾の意を表明し、前原誠司外務大臣は、北方四島は日本固有の領土であり、メドベージェフ氏の行為は日本国民の感情を傷つけるものだと強く批判した。
米、英、旧ソ連が1945年に結んだヤルタ協定では、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の千島列島は旧ソ連に帰属するとされ、今に至るまで旧ソ連・ロシアが実効支配してきた。しかし日本は、ロシアより早く択捉島など北方四島を支配し、太平洋戦争前まではロシアがこれらの地域を支配していたことはないとの理由で、北方四島の主権を主張している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月2日