日本政府が14日に発表したデータにより、2010年の中国の国内総生産(GDP)が日本を追い抜き、中国は世界2位の経済体になることが確定した。実際のところ、中国の経済規模がいずれ日本を追い抜くとの議論は3年前から始まっている。
中国には13億の人口があり、経済が急速に発展して、GDP総額が世界のトップクラスの仲間入りをすることは、それほど驚くには当たらない。過去の発展の遅さこそ、一種の異常な現象だったともいえる。改革開放によって中国の潜在的な発展パワーが開放され、古い歴史を持つ文明国が生命力を取り戻した。
30数年にわたり、中国はまじめにこつこつと先端技術や経済管理などを世界各国に学んできた。トウ少平氏は1978年に日本を訪問した際、「まず、われわれが遅れていることを認める。遅れていることを正直に認めてこそ、希望がある。そうしてこそしっかり学ぶことができる。今回日本に来たのは、日本に教えを請いたいからだ。われわれはすべての先進国の教えを請う。第三世界の貧しい友人たちにもよい経験について教えを請う。こうした態度や政策や方針に基づけば、われわれには必ず希望があると信じる」と述べた。開放的な心、進取の精神、自力更正、刻苦創業によって、中国は前進を続け、世界中の人々を驚かせる成果を挙げた。
中国のGDP総額は世界2位になったが、われわれはこの学ぶという精神を忘れてはならない。一人当たり平均GDPをみると、中国は先進国と大きな開きがあり、日本のわずか10分の1ほどだ。われわれにはまだ、日本のトヨタやソニーのような世界的企業と真に肩を並べる大企業はない。われわれはまだ多くのことを日本から学ばなければならない。