トヨタの世界規模でのリコールの対象になぜ中国市場が含まれていないのかについて、国家質量監督検験検疫総局(質検総局)がこのほどトヨタに説明を求めた。トヨタはその後、中国の一部車種についてリコールを実施することを発表したが、ネット上ではこれは質検総局の圧力に迫られてのリコールではないかと疑問の声が上がっている。北京晨報が伝えた。
米運輸省はこのほど、2009年から2010年にかけてのトヨタ大規模リコールについて、電子制御装置に欠陥はなかったとの結論を発表した。これで一息ついたはずのトヨタだが、なぜ再びリコール問題で信頼危機に陥っているのか?
まず、トヨタが今年発表した2回のリコールを振り返ってみよう。今年初のリコールは1月26日、一部の車種でガソリン漏れの恐れがあることから、世界で170万台をリコールした。1月26日、トヨタ自動車中国公司は公式サイトの中で、「中国で販売されているクラウン、レクサスIS250、GS300では問題のある部品を採用しておらず、同じ問題は存在しないと確認された。このため、中国はリコール範囲に含まれない」と発表した。2回目のリコールは2月24日、アクセルペダルなどの不具合により、世界で239万台をリコールした。今回の対象は主に北米とヨーロッパ諸国で、レクサスGS、RXなど6つの車種がリコール車種となった。対象車数は米国が最多の217万台、カナダとヨーロッパが22万台だった。