福島第1原子力発電所を運営する東京電力によると、13日午前8時20分に福島第1原発の放射線量は制御可能な範囲を超え、882マイクロシーベルトに達したと明らかにした。
これは地震の発生以来、日本の原発で初めての緊急事態と言える。
米国の原子力委員会は12日、専門家2人を日本へ派遣し、放射線の漏洩問題解決を支援すると表明した。同時に、カリフォルニア州公共衛生局の報道官は、同州は日本の原子力発電所の放射性物質漏れの影響を注視しており、放射性物質が海を越えてたどり着く可能性を心配していると述べた。
ロシアの専門家によると、福島第1原発の反応炉は震災後完全に密封されているため、旧ソ連(ウクライナ)のチェルノブイリ発電所のような大規模な漏洩事故が起こる可能性は小さいとしている。
しかし、現場付近の救援人員や一般市民が過剰な放射線に接触して被害を受けることを防ぐために、日本政府はヨード薬品の配布による予防措置を開始した。現在、反応炉から半径20キロメートル以内の住民21万人は避難している。
写真は13日、日本・福島県郡山市で、福島の原子力発電所付近から避難した児童の放射線の情況を検査する作業員。
「人民網日本語版」2011年3月16日