東京電力福島第一原発から流出したとみられる放射性物質が15、16両日、日本各地で相次いで確認された。文部科学省は16日、福島第一原発から北西へ約20キロ離れた屋内退避指示区域付近で大気中の放射線量を測定した結果、最高で通常の6600倍に相当する毎時330マイクロシーベルトを記録したと発表した。
同日午後、陸上自衛隊のヘリコプターが上空から3号機への放水を試みたが、上空の放射線量の数値が高すぎたため、断念している。
では福島第一原発の冷却作業は今後どのように展開していくべきなのか。新潟県にいる日本新僑報の蒋豊編集長は人民網記者の電話取材に対し、「福島原発は現在、自然流出の状態で、これは日本にとって大きな悲劇だ」と指摘。17日に実施される4号機の冷却作業に警視庁機動隊の高圧放水車が配備されるとの情報について「自衛隊が空から解決できないものを警視庁機動隊が解決できるのか」と疑問を呈した。
蒋編集長は放射能漏れに対する日本政府の対策について「有効な解決策をまだ打ち出せないでいる」と指摘し、深い懸念を示した。
「人民網日本語版」2011年3月17日