太陽エネルギーはクリーンで環境にやさしく、再生可能などの特徴を持つことから、世界的に人気を集めている。山西省・納克太陽能科技有限公司と日本・産機電業株式会社はこのほど、多結晶シリコン生産ラインの設備導入に向けた契約に調印した。同公司の郭斌・総工程師(チーフエンジニア)は23日、取材に答え、「日本との今回の協力により、山西省の多結晶シリコン太陽光発電産業は、年内には中国トップとなるだろう」と語った。中国新聞網が24日に伝えた。
多結晶シリコンの製造法は、世界各地で長年にわたりドイツ・シーメンス法が主に採用されてきたが、産機電業株式会社では物理法で多結晶シリコンを製造している。物理法を使えば、水・電気の使用量はシーメンス法の3分の1、コストも3分の1であり、さらに廃棄物を分解して埋め立てや再利用することもでき、環境を汚染しない。
郭斌氏は「これらのメリットがあるため、日本の物理法は一層環境にやさしく、水不足で低炭素発展を目指す山西にはより適している」との見方を示す。
郭斌氏によると、同公司は今年中に12億元を投資し、日本から生産ライン30本を導入、年3千トン(300兆ワットを発電可能)の多結晶シリコンを生産する。生産ラインの完成により、山西省の多結晶シリコン太陽光発電産業は中国トップとなると見られる。
「人民網日本語版」2011年3月24日