埼玉県のある体育館では、美容師が「無料カット」の看板を掲げ、被災者の髪をボランティアで切っていた。
地震と津波から12日が経ち、一部の緊急避難所では食料や薬品などが不足し、ボランティアに頼る日々が続いている。ここで疑問に思ったのが、「政府の援助はどこにいったのか?」ということだ。
一部のアナリストは、日本の伝統的な官僚主義が無駄な手続きを多くしており、震災救援活動を遅らせていると指摘する。
効率の悪さ
23日までに、東北地方の被災地では多くの避難所でおにぎりの配給が行われた。
あるアナリストは、「経験からすると、ある国で自然災害が起きた場合、4日後には世界各地からの救援物資が被災地に届くはずだ。しかし、日本は効率の良さが有名で、インフラも整備されているにもかかわらず、震災後数時間以内に送り届けられた多くの国際救援物資は(被災地ではなく)東京の倉庫に入れられてしまった」と述べた。
ある記者によると、東北地方の多くの地域では、緊急支援車輌のために道路を開放していたが、救援物資を積んだ車両が被災地に到着したのは地震発生から1週間後だったという。
一部の人々は、政府の災害への対応は遅く、災害支援の効率も悪いと不満を漏らした。
融通が利かない