3月24日、東京のとあるスーパー、水のペットボトルは1本も残っていない。当日、政府は再検査の結果、東京の水道水の放射性ヨウ素は乳児が飲用できるレベルになったと報告した。しかし、23日に13地域の水道水が放射能の影響を受けていると発表されてから、スーパーの水は一気に売り切れ、異常な品不足が発生した。
4カ月の娘を連れて水を受け取りに来た松戸さんは「水のことがとても心配。昨日ニュースで、水道水の汚染を知って、スーパーに買いに行った時にはもう遅かった。残った飲用水は娘の分と、あとは年配の両親に届けるつもりだ」と話してくれた。水道水は大人が飲んでも健康を害することはないと政府は言っているが、彼女も夫も、浄水器で繰り返しろ過してからでないと飲むのが怖いという。配布用の飲用水は数日分しかなく、松戸さんは今後の生活に不安を感じていた。
24日、再検査の結果、東京都は一時的に乳児の飲用制限を解除したが、今後再び制限するかについては検査結果を観察し続ける必要がある。石原都知事は記者会見で「今後の検査結果は安定するはずだ。一時的に基準を上回っても、一年を通して基準内であれば問題はない」と述べた。
飲用水の問題に対し、政府は生産工場に生産量を増やすよう求めている。しかし、地震後、需要が急増し、大手飲料メーカーはどこも対応に苦慮しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月25日