石川好・段躍中の両氏と会見する周強湖南省書記(右から2番目)
日本僑報によると、日本湖南人会は3月24日東京で次のように発表した。日本滔天会主催・日本僑報社共催の特別講演会『辛亥革命100周年 湖南省と日本の交流について』は予定通り開催。当日は、日本湖南人会のメンバーが仙台等の被害甚大な地域でのボランティア活動に参加し、日中友好の歴史に新たなページを加えた様子を報告する。
辛亥革命100周年および日本湖南人会・日本湖南省友の会設立2周年を記念するこの特別講演会は、4月2日13時30分よりJR池袋駅西口の豊島区勤労福祉会館にて開催される。日本湖南省友の会の共同代表を務める作家の石川好氏が『辛亥革命100周年 湖南省と日本の交流について』と題して基調講演を行う。
石川好著・日本湖南人会訳による中日2カ国語版書籍『湖南省と日本の交流素描』は、湖南省と日本の交流史を紹介した初の書籍として昨年12月に日本僑報社より出版された。村山富市元首相が同書に寄せた推薦文で、「湖南省と日本の交流史を知る上で大変貴重な一冊です。この本の出版を機に一層日中友好が深まるよう期待します」と述べている。湖南省委員会書記の周強氏も著者の石川氏と日本湖南人会の段躍中会長に会見した際に同書を高く評価した。これを受けて、石川氏が講演に引き続き、『湖南省と日本の交流素描』出版後の反響等について段会長と対談を行う予定。
この講演会を主催する日本滔天会は100年前に孫文を支援した宮崎滔天の子孫よって創設された日中友好団体である。滔天ゆかりの家には今でも孫文、黄興(湖南人革命家)、毛沢東ら著名な政治家の直筆の文書が残る。今回の特別講演については、昨年末より日本湖南人会と日本湖南省友の会が日本滔天会と意見を交わし、開催にあたって辛亥革命100周年および日本湖南人会・日本湖南省友の会設立2周年を記念するとした。
3月11日に日本で未曾有の大地震が発生、日中友好と交流のための催しの多くが中止または延期となった。日本湖南人会と日本滔天会は協議の結果、むしろ大変厳しい時だからこそ一層の日中友好を推進していくべきとして、当初の予定通り講演会を開催し、「震災に負けるな、日本」と声援を送ることを決めた。講演会当日は、仙台等の被害が甚大な地域でボランティア活動を行った湖南人会メンバーによる切実な現地報告も行う予定だ。
3月25日付の日中友好協会機関紙『日本と中国』にもこの特別講演会の案内が掲載されている。これに先立つ21日には東京新聞に写真入りで詳しく日本湖南人会の被災者支援活動の様子が紹介され、各方面から称賛を受けている。(訳・吉田祥子)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月29日