林国本
3月11日に発生した日本の東北・関東大地震は日本国民にとってばかりでなく、地域に暮らしているすべての人たちにとって悲しむべきことであり、また、教訓とするに値することでもある。
中国はいちはやく、首脳がお見舞いの意を示すとともに、在北京日本国大使館に赴いてお見舞いの意を示した。これと時を同じくして中国の雲南省でも地震が発生したにもかかわらず、中国はただちに救援物資を空路日本に送り、ガソリン、ディーゼル油計2万トンを日本に無償で供与することにした。一般市民の間でも募金活動がくり広げられている。
中国のテレビでも毎日、日本の被災地の状況が伝えられている。特に福島原発の件については、毎日詳しく伝えられているし、また、中国でもただちに全国の原発について総点検がおこなわれ、関係部門からも専門家たちが点検の評価のために現地に赴くことになっている。
中国の学者たちも、テレビで原発や事故について発言しているが、いずれも冷静に福島原発の事故に対処しているように受け取れる。
中国も原発をこれからも作っていくので、福島原発の事故は、新エネルギー開発における人類の直面する共通の課題として、冷静にとらえている。