日本の大地震の人類にとっての教訓

日本の大地震の人類にとっての教訓。

タグ: 日本 地震 教訓

発信時間: 2011-03-30 15:56:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の原発は地震多発地帯に建設されていないので、今の防波堤なら日本で発生したような大津波は防げる、と語っている学者もいるが、私はリスク・マネジメントという視点から、もっと防波堤を強化すべきだと思っている。人類にとっては、中国人がよく言っているように「一万回はこわくないが、万が一ということがこわいのだ」。

日本に仕事で長期滞在していた頃に、取材などでホテルをよく利用したが、ホテルには避難ルートを示した図もあり、懐中電灯、ロープなどもサイド・ボードの中に置いてあった。そして、日本は地震多発の国なので、避難の訓練も行われていた。三陸海岸ではかつて大津波が発生して、多数の人が亡くなったという資料を読んだこともある。しかし、それが現実となった日には、予知不可能なことが起こることも今回の地震で実証された。

私は原発については、まったくの素人であるが、日本の専門家の書いたものを見ると、発電のテクノロジー、メカニズムの面での研究はかなり進んでいるが、事故とか、解体工事についての研究は実例が少なかったせいか、まだ遅れているようだ。今回の福島原発のケースをテレビの映像のみで見ても、電力会社の専門家集団とも言える人たちが、かなりてこずっているように見える。これはそういう経験が過去になかったから、試行錯誤で最善の策を探し求めているからだと言ってもよい。しかし、チェルノブィリなどの例を知っている一般市民、周辺住民の不安、あせりも理解できる。これは要するに人類全体の問題である。そして、私見ではあるが、いくら危険なものであっても、新エネルギーとしての原発を否定するのではなく、これをキッカケに最善の安全システムをつくり上げることが必要である。

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