しかし、どうやら、そんなことは余計な心配だったようだ。なぜなら、民主党が政権を握っても、「郷に入れば郷に従え」というように、自民党の時となんら変わりなく、「料亭政治」は続いた。民主党の有力者、小沢一郎氏は、赤坂一帯にある中華料理店を愛用しているようで、既に自分のテリトリーにしていると思われる。日本の報道によると、昨年11月、小沢氏はこの赤坂の「中華料理店」で何度も会合を開き、中日漁船衝突事件や事件映像が流失した事件などについての討論が行われ、派閥内の新人議員の激励会や民主党の今後についての話し合いの場にもなった。
菅直人首相もまた、料亭の「愛好家」のひとりだ。メディアによると、菅首相は2011年年始から3月2日にかけて、既に26回も料亭を訪れ、夫人が一緒のときも多かったという。首相が料亭に「入り浸る」のは珍しいことではないが、夫人も一緒に「飲み食いを楽しむ」のはこれが初めてだ。この事実が暴露されると、政治家たちは口々に清廉潔白を主張している菅首相は偽りの姿だと野次った。首相の食事代が公費なのか私費なのかをはっきり釈明するように求める声も上がった。もし、公費だとしたら、この怒りは簡単には収まらないだろう。もし私費だとしても、疑惑はますます広がるばかりだ。「『清廉』だと主張する菅首相がなぜ高級料亭で浪費を繰り返すのか」ということになる。永田町に国会議事堂が建っている限り、赤坂の料亭で夜な夜な繰り返される宴会は終わらないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月20日