「国際レスキューシステム研究機構」の開発によるロボット、狭い空間で2階に上がれるロボットだとされる
共同通信社の報道によると、日本の大学の研究者らで構成されるNPO法人「国際レスキューシステム研究機構」は24日、東日本大震災被災地の沿岸部で実施した水中ロボットによる行方不明者の捜索活動の結果を発表し、福島第一原発で作業できる新型ロボットを紹介した。
同機構の代表、東北大学教授の田所諭氏によると、宮城県南三陸町と岩手県陸前高田市から救援の要請を受け、同機構は4月19日から5日間にわたる捜索活動を実施した。
水中ロボットは日本製と米国製の2種類がある。ソナー(水中音波探知器)とモニターが取り付けられたこれらのロボットを使って、浮遊物の下など危険でダイバーが潜ることのできない場所での捜索が行われた。遺体は発見できなかったが、海に沈んだ自動車が見つかった。同機構は、ロボットがどのように自動車の中に人がいるかどうかを確認したかビデオを使って紹介した。
同機構が研究開発したロボット「Quince」は、原発で作業できるという。全長70センチ、幅50センチのこのロボットは、戦車式のキャタピラーで移動する。遠隔操作ができ、障害物を乗り越え、放射線量を測定することが可能。
現場に投入されるかどうか未定だが、田所教授は、「狭い空間で2階に上がれるロボットはこれ一台しかない」と自信を持って話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月26日