中国を侵略した旧日本軍の当時の蛮行を謝罪する岩田隆造氏=2006年5月11日、ハルビン中国侵略旧日本軍第731部隊罪証陳列館の生体実験展示ホールにて。 |
「孤独な謝罪者」と称される日本人僧侶・岩田隆造氏(75)が哈爾浜(ハルビン)市中国侵略旧日本軍第731部隊罪証陳列館で25日、木魚を叩き、目を閉じてお経を唱え、災難に殉じた人々の霊魂の安らかな永遠を祈り、中国を侵略した旧日本軍の当時の蛮行を謝罪した。
岩田氏が単身で同館を訪れたのは初めてではない。岩田氏の中国での「謝罪の旅」が再び始まった。
春雨で「北国の氷の街」は冷え込み、夜の最低気温は0℃に近かった。痩せた岩田氏は薄い白い僧衣、黄色の袈裟をまとい、ゆっくりと身をかがめた。体の前に置かれた布袋の上には白地に黒い字で「謝罪」の二文字、背負った袋には「中日友好」が書かれていた。
731部隊罪証陳列館で、岩田氏は両側に殉難者の名前が無数に刻まれた狭い廊下で足を止め、合掌し、懺悔を祈祷した。「当時の歴史は体験していませんが、この遺跡に来て、遭難者の悲惨な遭遇を聞き、自身のことのように心が痛みます。生涯で最もつらい痛みです」と岩田氏。
731部隊罪証陳列館は中国侵略旧日本軍細菌戦罪証遺跡に設立され、旧独アウシュヴィッツ強制収容所と並び世界二大殺人施設遺跡と称される。陳列館の金成民・館長によると、抗日戦争期間、細菌実験により旧日本軍に直接虐殺された被害者は3千人以上、間接的に負傷した中国人は30万人を超える。
「人民網日本語版」2011年4月27日