4月、日本の大学は次々と新学期を迎え、通常通りの授業が始まった。東日本大震災のため一時帰国していた中国人学生らも再び日本の大学に戻りつつある。しかし、子供一人を日本に送るのは心配なため、両親も同行するというケースが最近増加しており、まさに「可怜天下父母心(親はとかく子供のことを想うもの)」という言葉どおりの状況となっている。中国新聞網が伝えた。
上海虹橋辺検站(出入国管理部門)の職員によると、日本の大学が新学期を迎える4月以降、震災後長らく低迷していた中日間の航空便も徐々に回復しつつあるという。日本留学の学生はこの回復を後押しする主力だ。しかし、なかなか収まらない強い余震と、いまだ警戒状態にある放射能漏れ事故を心配する中国人両親は多い。そこで、子供と一緒に航空機チケットを購入し、日本まで子供を送るという親が増えている。中には日本に長期滞在して子供を世話するという親までいるという。
娘と日本へ向かう孫さんによると、娘の大学は横浜にあるという。今月6日に始業通知が届き、「状況はすでに安定している」とのことだったが、念のため学校側に入学延期を申請し、国内で2週間ほど様子を見た後、娘とともに日本に行くことを決定したという。
子供とともに日本へ向かう王さんによると、彼らの「仲間内」でもやはり今回の地震の影響で子供と一緒に日本に滞在する両親が多いという。震災のときは子供たちが東京から神戸まで待避したが、それでも帰国のチケットが危うく買えないところだった。日本の状況はまだ安定していないため、親が一緒にいる方が安心だという。
「人民網日本語版」2011年4月27日