日本で2006年4月、全国規模の恋人の聖地プロジェクトが行われた。主催側によると、同プロジェクトは日本で深刻化する未婚化とそれに伴う少子化問題の緩和を目的とし、プロポーズの場所にふさわしい全国100カ所の「恋人の聖地」を認定するというもの。写真はプロジェクトをPRするブライダルファッションデザイナーの桂由美さん、華道家の假屋崎省吾さん、女優の菊川怜さん
『日本新華僑報』は3日、「日本は未婚化社会に入り、多くの結婚適齢期の男女が未婚である。2008年の世界金融危機の発生後、このような傾向は強まり、未婚化社会は日本の少子化を深刻化させることになる。現在の少子化は、日本の国家盛衰にかかわるほど深刻になっている」とする文章を掲載した。以下はその抜粋。
世界の多くの国と同様、少子化は日本が向き合わなければならない課題だ。日本の総務省が4月2日に発表した推計人口によると、4月1日時点の15歳未満の人口は1693万人で、2010年より9万人減少、比較可能な1950年以降で過去最低となり、1982年から30年連続で減少した。出生率の低下に伴い、日本の少子化は深刻化している。
少子化により日本の人口は減り、社会構造や経済発展などの面に多くの影響が及ぶと考えられる。日本の国立社会保障・人口問題研究所は、人口は2006年から減少しており、少子化がさらに進めば、2050年には1億人、2100年には6400万人まで減少すると予測する。
これは日本が非常に心配していることで、日本政府の内部文書でも「緊急事態」とされたことから、少子化が日本の国家盛衰にかかわる域に達していることがわかる。これは決して大げさな言い方ではない。日本政府の調査によると、日本が良好な社会構造を維持するには、夫婦1組あたり2.48人の子供を生むのが最も理想的だが、2008年の夫婦1組あたりの平均出生率はわずか1.37人という低い水準にある。事態が悪化の一途を辿る中、未婚化社会は日本の少子化に拍車をかけることになる。