「環球時報」はこのほど、日本の松本剛明外相に書面インタビューを行った。
環球時報:東日本大震災の直前に外相に就任されたが、当初、日本の対中政策をどのように見ていたか。地震による影響はあるか。
松本外相:3月9日に外務大臣への就任を言い渡された。中国は一衣帯水の隣国で、中日関係は中日両国だけでなく、地域や国際社会にも非常に重要だ。日本は大局的視点から、中国と各分野での協力を進め、「戦略的互恵関係」の内容を充実させていく考えだ。大臣に就任した2日後に東日本大震災は発生した。地震発生後、胡錦涛主席は在中国日本国大使館を訪れ犠牲者を弔問し、温家宝総理、楊潔チ外交部長ら中国の政治家や多くの国民が次々と慰問の言葉を寄せてくれた。
そのほか、中国が派遣した国際救援隊や救援物資、民間で集められた多くの義援金により、中日の長期にわたる友好関係を改めて振り返ることができた。この場を借りて、日本政府と国民を代表して心から感謝する。特に、津波被害が深刻だった岩手県大船渡市で、中国の救援隊は降雪と極寒の中、連日にわたって捜索活動を懸命に行ってくれた。救援隊の一人一人に心から敬意を払いたい。私たちは中国の温かい援助と多くの激励をしっかり心に留め、戦略的互恵関係の内容を充実させ、両国民の感情を改善するため、次の3つのことに取り組み、成果を上げたいと思っている。1つ目は防災、原子力安全、環境分野の協力、2つ目は東海を「平和、協力、友好の海」にできるよう共に努力すること、3つ目は人文交流の強化だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月12日