東日本大震災が発生して2カ月が過ぎた。上海虹橋空港出入国検査部門は11日、中日路線の旅客数は震災前のレベルに戻り、日本を訪れる大陸部住民は震災前に比べ2割増加したと発表した。中国新聞社(上海)が11日付で報じた。
3月11日の震災発生から、約1週間余りの間は、在日中国人の帰国ラッシュが続いた。その後、中日路線を利用する旅客数は次第に落ち着いてきた。統計データによると、3月11日から4月10日までの間に、虹橋空港から出国し日本を訪れた中国大陸部住民は延べ約3600人と、震災前1カ月より15%近く落ち込んだ。また、中国大陸部を訪れた日本人旅客数は、同21%減の延べ1万7千人。
4月11日から5月11日までのデータを見ると、虹橋空港から出国して日本を訪れる中国大陸部の旅客は約5100人と、震災前の1カ月より21%も増えた。中国大陸部を訪れた日本人旅客は約2万人と、ほぼ横ばいだった。
出入国検査担当者によると、日本に行く学生数が急増したことが、最近の中日路線復活の主な推進力となった。震災後、4月中旬から下旬にかけて新学期をスタートさせた学校が多く、子供の安全が気がかりな多くの中国人学生の保護者は、航空券を購入して日本まで子供を送って行った。また、多くの中国人旅客が労働節連休中に、日本への観光旅行を再開したことも、乗客数回復の一因となった。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年5月12日