温家宝総理は21、22の両日、東京で第4回中日韓首脳会談に出席する。出席の背景と状況、主な日程とその重要な意義について、胡正躍外交部長助理(外務次官補)は18日の国内外メディア向けブリーフィングで次のように説明した。
先ごろ日本は史上最大規模の地震と副次的多重災害に見舞われ、数多くの人々が死傷し、甚大な物的損害が出た。中日韓協力の今年の調整国として、日本は災害後に多くの困難を克服し、中日韓外相会談と中日韓財務相会議を相次いで開催し、かつ中日韓首脳会談の予定通りの開催を貫いた。中日韓協力推進への日本の努力を称賛する。日韓と共に努力し、会議の成功を確保したい。
08年の中日韓首脳会談の初の単独開催以来、中日韓協力は急速に発展し、枠組みは次第に強化され、協力基盤は一層強固になり、全方位的・重層的・幅広い分野という良好な態勢を呈している。昨年、3カ国間の貿易総額は金融危機前の水準を超え、人的往来も過去最高を記録した。「中日韓協力ビジョン2020」に基づき、中日韓は今後10年間で5大分野・40件余りの重点協力事業を着実に推進する。中日韓協力の展望はさらに広がる。
第4回中日韓首脳会談への温総理の出席は、さらに各分野で中日韓実務協力を推進し、中日・中韓関係の踏み込んだ発展を促し、地域の平和・安定・繁栄に貢献するためである。
中国側は今回の会議を非常に重視している。これを契機に中日韓が以下の分野で新たな進展を遂げることを期待している。第1に自然災害対策、原子力安全保障分野の協力を強化し、自然災害への対処能力を高め、災害のリスクや損害を効果的に軽減し、共同で警戒し助け合い、共に発展を図ること。第2に次の段階の経済貿易、持続可能な発展、社会・人・文化分野の協力の重点を定め、中日韓自由貿易圏の共同研究や中日韓循環型経済モデル基地など重大事業の協力の方向性を明確化し、中日韓協力に新たな原動力を加え続けること。第3に中日韓の協力メカニズムをさらに整備し、効率的で規範化された、専門的な中日韓協力事務局を早急に設置して、中日韓協力を行政・技術・メカニズムの面から支えること。第4に重大な地域・国際問題について意思疎通を図り、国際問題における協調を強化し、さらに相互信頼を強化し、中日韓協力の政治的基盤を固めること。