福島第一原発2号機原子炉 立ち入り検査失敗

福島第一原発2号機原子炉 立ち入り検査失敗。

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発信時間: 2011-05-19 16:13:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

東京電力の作業員4人は18日午前9時24分、2号機原子炉建屋に立ち入りを行った。これは3月15日に原子炉格納容器の安全抑制プール付近で爆発音がして以降初めて。

重さ10kgの防護服、放射能反応も極めて強い状況。湿気防止の目的で、4人はその上雨具も着用した。酸素ボンベ、修理工具、放射能測定器などの装備を用意。装備は今月5日に1号機原子炉建屋に立ち入りを行った時よりもさらに厳重になっている。

しかし、燃料プールが沸騰状態にあり、原子炉建屋内は水蒸気が立ち込めており、作業員は設備をはっきり見ることも出来ない。建屋内の放射能レベルの測定も出来ず、水位計、圧力計など計器の故障状態の確認もままならない。

東電は、4人の作業員が14分間に受けた被爆量は3.33ミリシーベルトから4.27ミリシーベルトだったと発表。作業員が始めて1号機建屋に立ち入った時は、25分間、被爆量は2ミリシーベルトだった。

前回の1号機原子炉建屋との違いは、東電が事前に2号機内部の状況をほぼ完全に把握していないことだ。無人ロボットが1ヶ月前にこの建屋に進入したとき、室内の湿度は94%から99%に達しており、水蒸気でレンズが曇り調査を中止せざるを得なかった。

2号機の原子炉燃料棒の大半はすでに損壊しているものと思われる。東電は立ち入り検査の結果を元に、計器の調整を行い、燃料棒の損壊状況を推測、水循環冷却装置を設置して「冷温状態」にする予定だった。初めての立ち入り検査が成果が出ないことには、今後の作業も困難が予想される。

東電消息筋によれば、18日、2号機原子炉格納容器内の圧力が高まり、格納容器の破損による爆発を防ぐため、東電は事故発生以来に2度蒸気の排出を試みているが、2度とも失敗に終わっているという。

不安

東電は、17日夜、事故処理の工程表の最新版を発表した。これによるとほぼ10%の作業者が体内被曝しているという。

読売新聞によれば、東電の「協力会社」という名の下請企業のある若い20歳代作業員は、原発でケーブル敷設を行っていたが、5月上旬福島県外で測定を受け、体内放射線量の数値が平均の30倍以上であることがわかったという。

また、検査員は4月末、作業員の休憩、飲食に使用されている免震重要棟の放射能汚染を発見した。「いつ放射能に接触しているか全く分からない。食事をしている時にすでに被爆しているかも」と男性作業員は不安げにいう。

日本新聞網によれば、今まで50名以上の作業員の体内被曝が確認されている。東電と日本政府は具体的な方策をいまだ打ち出していない。東電は作業環境の改善、健康検査をしっかりと行うと承諾しただけだった。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月19日

 

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