丸山正雄氏
日本アニメ界の三大巨匠、丸山正雄、小島正幸、浦沢直樹の連携により製作された、中日合作アニメ映画『Tibetan Dog(チベット犬物語)』(原題『藏獒多吉』)が6月28日より中国全土で公開される。アフターレコーディングの完成は中国で行われるため、三大巨匠の一人である日本の有名なアニメーション監督・丸山正雄も自ら中国に赴き、仕上げ作業の調査を行ったという。丸山氏は、『Tibetan Dog』の成功を通じて、アニメ業界における日中合作への門戸を開きたいと考える。
初の中日合作アニメ映画『Tibetan Dog』は、楊志軍のベストセラー小説『藏獒』(「チベット犬」の意)を元に、草原で暮らす“田勁”少年とチベット犬“多吉”(ドルジ)の感動物語を描いた作品である。
日本アニメ界の第一人者といわれる丸山正雄は、かつて、日本アニメの父・手塚治虫と共にアニメ制作に携わり、40年にわたり日本のアニメ業界を支えてきた人物で、日本アニメ界を代表する監督として知られている。
丸山氏は、アニメ業界における日中合作の将来性について、まず、近年の中国アニメ界の急速な進歩を認めた上で、『Tibetan Dog』は丸山氏が所属するアニメ制作会社マッドハウスの中国進出の第一歩であり、この作品が中国本土で大きな成功を収めれば、アニメ分野での日中合作のスピードが加速するだろうし、もし、予測が外れても、日中のアニメ制作者達は更なる模索を続け、その方法を見つけ出すだろう、とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月19日