日本の松本剛明外相は中日韓3カ国首脳会議を前にインタビューに応じ、温家宝総理の福島訪問に感謝の意を示した。そして、日本の震災復興や日米同盟関係などについて質問に答えた。
中韓首脳訪問、福島の正確情報を世界に伝える
記者:今週末、中日韓首脳会議が開催され、温家宝総理や韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が日本を訪問します。3月の中日韓外相会議に次ぐ今回の会議が終わった後、どのような成果が得られれば良いと考えていらっしゃいますか?
松本剛明:昨年、日中関係はあまりよくありませんでした。しかし、昨年11月に開かれたAPEC首脳会議や今年3月の外相会議などで、日本と中国は会談を重ねてきました。今回の中日韓首脳会議は今後の日中関係の発展に非常に重要な意味を持つと考えています。今回、温家宝総理が被災地を訪問するそうですが、直接日本の人々と接することで、国民感情も改善されることでしょう。また、環境、防災、原子力など各方面で、中国との協力関係が強化されれば良いと考えています。
記者:中韓の首脳が福島を訪問することで、福島の安全が証明されることでしょう。しかし、原発事故はまだ解決されておりません。福島を安全というのはまだ早いでしょうか?また、福島訪問は日本側からの提案だったのでしょうか?
松本剛明:中韓首脳は、福島に深刻な被害が出ているというのを理解した上で、訪問を決定したと聞いています。原発事故は確かにまだ解決されていませんが、警戒区域は立ち入り禁止になっていますし、それ以外の場所は安全です。中韓首脳が訪問することで、正確な情報がみなさんに伝わることでしょう。これは日本にとって励みになりますし、非常にうれしい事です。
記者:今回の福島訪問によって国際社会に何を伝えたいですか?
松本剛明:現在も多くの国では、日本全土が地震と津波に襲われたとの認識が広がっています。これは全くのでたらめです。中韓首脳の福島訪問により、国際社会に正確な情報が伝わればよいと考えています。
(つづく)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月20日