加藤嘉一への単独取材(3)8年続けた『人民日報』

加藤嘉一への単独取材(3)8年続けた『人民日報』。 中国での8年間、彼は『人民日報』と『新聞聯播』を欠かさず見てきた。彼は、来中前の時点ですでに、日本のメディアを通じて、『人民日報』が「共産党の方向性や意志を反映し」、「めったに職員を解雇しない」中国で「最も有名な新聞」であることを知っていた…

タグ: 新聞聯播 人民日報 共産党 価値観

発信時間: 2011-05-29 13:38:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽「中国に全力投球」

彼の日本における影響力は、中国のそれに遠く及ばない。急成長中で、さまざまな可能性に満ち溢れた中国だからこそ、今の彼がある。現在の中国は、彼のような外国人の視点を必要としており、彼もまた、この中国を必要としている。彼は、自身と中国との関係を最高のコンビだと話す。8年間、彼は日本人の視点から中国を観察し、中国人の論理について思考をめぐらせてきた。彼は日本基準でストレートに中国を批判し、多くの中国人を不愉快にさせることもあるが、どう反論してよいか分からない。一部の中国人からは、「スパイ」「ゴマすり」等と言われ、中日関係が緊迫した際には、地下鉄で包囲され攻撃を受けたこともあるという。

これら全てを、彼はいいことだと考えている。「私の存在、私の観点、私の発言がさまざまな論争や物議を巻き起こすこと、それが私の希望です。『スパイ』と言われても『中国のゴマすり』と言われても構いません。『日本の将来的国益のための利益奪取だ』と言う人もいますが、それでも構いません。」彼は、それらに反論せず耐えている。「言いたい人には言わせておけばいい。私は私のやりたいことをする。私は行動をもって応えていきます。」

彼は中国に全力投球するという。「私は私の青春を中国に捧げました。私は同世代の中国人が、私のような外国人の中国に対する関心を知って何かを考えるきっかけにしてもらいたいのです。なぜなら、中国の問題は世界の問題だからです。発展問題は未来の問題であり、誰も中国の問題を単純に中国国内の問題だとは捉えていません。」彼は中国の読者たちが、彼の著作を中国の発展尺度の指標や、その合格の鏡にしてくれることを望んでいる。

彼は、また次のように話した。中国での生活は大変疲れるし、国際公務員になる夢はまだ諦めていないため、いつか中国を離れるときがくるかもしれない。しかし、すでに自身の戦略拠点となった中国には、「今後、どこへ行ったとしても、頻繁に戻ってきます。そして、鳳凰網にも顔を出します」。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月29日

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