加藤嘉一への単独取材(3)8年続けた『人民日報』

加藤嘉一への単独取材(3)8年続けた『人民日報』。 中国での8年間、彼は『人民日報』と『新聞聯播』を欠かさず見てきた。彼は、来中前の時点ですでに、日本のメディアを通じて、『人民日報』が「共産党の方向性や意志を反映し」、「めったに職員を解雇しない」中国で「最も有名な新聞」であることを知っていた…

タグ: 新聞聯播 人民日報 共産党 価値観

発信時間: 2011-05-29 13:38:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の五・四青年デーと北京大学創立記念日の前日だった2011年5月3日、加藤嘉一は香港鳳凰網の単独取材を受け、若者や理想、中国的論理や中日関係について語った。

「精神的成長が早かった」

▽最後の選択肢だった中国留学

▽意外にも国際的だった北京大学

▽8年続けた『人民日報』

中国での8年間、彼は『人民日報』と『新聞聯播』を欠かさず見てきた。彼は、来中前の時点ですでに、日本のメディアを通じて、『人民日報』が「共産党の方向性や意志を反映し」、「めったに職員を解雇しない」中国で「最も有名な新聞」であることを知っていた。

毎日夕方になると、校内にある未名湖湖畔の授業棟に向かい、警備室から読まれることのない『人民日報』を受け取り、毎晩7時には必ず勺園(留学生宿舎)に戻り、『新聞聯播』を見る。この生活を彼は8年間続けた。

その理由を聞くと、彼は笑いながら「党の指導に従うため」だという。彼は、共産党の方向性や意志、決意を反映する『人民日報』や『新聞聯播』を十分に吸収することが、今後、中国を理解したり観察したりする際に重要になってくることをよく分かっているのだ。

彼は、同級生たちが『人民日報』や『新聞聯播』に興味を持っておらず、抵抗感を持つ者さえいることを知っている。しかし、彼は「存在するからにはそれなりの価値がある」と、拒絶するのではなく、それを真面目に考えるようにしている。「中国は今後も継続的な改革開放を行い、収入分配等の問題を解決しなければならない。しかしその一方で、共産党の意識形態や価値観は、常に上から国民を見下ろしているような状態にある。それはなぜなのか、共産党はどうしてそうするのか。この理論は、中国の実質的な発展にどれほど重要なのか、あるいは重要でないのか。」

このような問題に対し、彼は北京大学の学生として、また、将来政界のエリートになる可能性を持つ者として、それを避けたり拒絶したりするべきではないと考える。その空虚さを非難する前に、それを真剣に考えろというのだ。

▽「中国に全力投球」

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