日本モダンアートの変化 「カワイイ」から「予言」へ

日本モダンアートの変化 「カワイイ」から「予言」へ。 ある意味から言えば、Hellokittyは日本の「カワイイ」文化の代表的モチーフだ。ニューヨークにある画廊で現在開催されている「ByebyeKitty」というモダンアートの展示会がある。日本で持て囃されてきた「カワイイ」という文化、オタクなどの概念とは全くかけ離れている。16人の若い日本のアーティストが深刻で陰鬱ともいえる視点から日本を覆う危機、不確実な未来を解読している

タグ: 毒ガス,Hellokitty,不確実な未来

発信時間: 2011-05-30 11:36:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「方舟2005」、池田学のこの作品に描かれているのは、ぽっかりと浮かぶ島の上の衰退した都市だ。思いもつかないことに、福島原発がもたらした風景の予言になっている。

「方舟2005」、池田学のこの作品に描かれているのは、ぽっかりと浮かぶ島の上の衰退した都市だ。思いもつかないことに、福島原発がもたらした風景の予言になっている。

「成田国際空港」、2005年、山口晃の作品。彼の独特な視点から描かれた成田空港だ。飛行場を上空の金雲から見下ろしている。この毒ガスに満ちた都市はゆっくりと腐敗していく。

「成田国際空港」、2005年、山口晃の作品。彼の独特な視点から描かれた成田空港だ。飛行場を上空の金雲から見下ろしている。この毒ガスに満ちた都市はゆっくりと腐敗していく。

ある意味から言えば、Hellokittyは日本の「カワイイ」文化の代表的モチーフだ。ニューヨークにある画廊で現在開催されている「ByebyeKitty」というモダンアートの展示会がある。日本で持て囃されてきた「カワイイ」という文化、オタクなどの概念とは全くかけ離れている。16人の若い日本のアーティストが深刻で陰鬱ともいえる視点から日本を覆う危機、不確実な未来を解読している。

HellokittyからByebyekittyへ 実際に起こった大震災を正確に予言

この「Bye Bye Kitty !!! Between Heaven and Hell in Contemporary Japanese Art」では、見慣れた「カワイイ」テーマのジャパンモダンアートは見られない。参観者は悪夢のような終末を迎えた世界と向き合うことになる。展示内容は3つのセクションに分けられている。「大切な記憶」では、浮世絵や日本画といった伝統絵画を含む古典芸術が日本人の精神世界の構成に果たした役割に注釈を加えている。「危険な自然」では、環境危機を描いているように見える。最後の「不安定な夢」ではアーティストの内面世界の葛藤を表現している。その作品の多くに「予言」的な性質が現れていることにぞっとする。

今までの大方の認識では、日本の流行文化といえば、軽い感じのカワイイ漫画やアニメだったが、新しい世代の日本のアーティストは予想を超える速度で成熟している。彼ら新世代のアーティストは、自分の作品を通しこの国の深刻で暗い側面を説明する。驚くべきことに彼らの作品は世界を別の角度から観察しているだけでなく、繰り返し、繰り返し正確に実際に起こった大震災を予言していることだ。今回の展覧会の主催であるJoe Earleは、確かに今回の展示全体に予想を超えたなにか、不吉な予感のようなものが充満していると認めている。

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