巫女の後ろの8人のお付きの者
「曲水の宴」は千年前の平安時代、宮廷貴族の優雅な娯楽だった。今は毎年3月3日に、鹿児島市の鶴齢神社にある仙岩園で行われ、国内外から多くの人がこの行事を目当てに集まってくる。
音楽が流れる中、お酒が満たされた杯を水に放すと、杯は水上に浮かび、流れる水にしたがって動く。客は杯が自分の前に漂うまでに詩を作らなければならず、その速さと詩の巧みさを競う。作られた詩は専門的な人により吟じられる。詩ができなければ罰として杯の酒を飲む。「曲水の宴」が日本貴族の優雅のゲームだといわれる所以だ。