日系企業が山東省莱陽市沐浴店鎮の1500ムー(1ムーは約6.67アール)の耕地を借りて「朝日緑源農場」を造り、農作物の栽培や乳牛の飼育を行っている。
5年連続赤字の裏側
日本企業が設立した朝日緑源は1500ムーの耕地を借り、乳牛の飼育、トウモロコシや小麦、イチゴなどの栽培を行う。租借期間は20年。同社は産業チェーンを中国に置き、中国のハイエンド市場に目をつけ、高品質の農産品を中心に生産している。
しかし、5年経った今も朝日緑源は利益を上げられず、そればかりか、同社の栽培方式に現地の人たちは心を痛めている。化学肥料や農薬をまかないどころか、除草もせず、1ムーあたりの生産量は現地の人たちのわずか半分で、農民らは「土地の無駄だ」と感じている。
中には、日本人が耕地を借りた動機に疑問を持ち始めた人もいる。「探鉱のため」や「自国の食糧基地を建設するための土地の占領」と推測する村民もいる。
一方、同社の責任者は、農業は最終的に自分に返ってくるもので、化学肥料や農薬に頼った栽培方式は短絡的な行為だと考える。
契約初期:政府は奨励、農民は反発