その後、郭さんはバスに乗ると、そっぽを向いてメンバーたちと会話。見ると、日本の記者はつま先で立ちながら、右手にカメラをかかげ、左手で窓ガラスを叩いて彼女の注意を引こうとしている。4、5回叩いたのが奏効し、彼女はレンズに向かってまた笑顔を見せた。彼の投げ出そうとしない精神には実に敬服する、と言わざるを得ない。
郭さんがバスとともに「月亮湾」を去る場面を撮り終わると、この日本の記者は重荷から解き放たれたかのように、同僚とまず日本語で仕事について話し合った後、筆者に自己紹介した。テレ朝スポーツ担当記者の安江伸夫氏。「2001年の福岡大会から換算すると、水泳世界選手権の報道権を得てすでに十数年になります。実際、飛び込み、この種目を追っているわけではないのですが、上海に来た記者の中で中国語が話せるということで、私が彼女を取材することになったのです」安江氏は、いましがた取材した背景、環境は決して理想的ではないが、独占撮影した映像は非常に満足していると語った。「郭晶晶さんは日本ではとくに人気がありますよ、スターですから」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月19日