林国本
北京で購読者数がかなり多いといわれている「北京晩報」(夕刊紙)は久方ぶりに二面をさいて、日本女子サッカーの優勝を伝えている。これはこれまでになかった珍しいことで、ある面においては新しい世代の新聞人の視点の変化を示すものと見てもよい。
とにかく、今回の女子サッカーW杯については当初、新聞の一角で取り上げられていただけであり、関心がもたれていなかった。男子のW杯と比べれると格段の違いであった。それがなでしこジャパンの大活躍でついに二面を使って伝えられるようになった。
二面のうちのひとつは、なでしこジャパンのテクニック、スタミナ等の分析やその他のエピソードであるが、もう1つの面は「中国は何を学ぶべきか」という内容のもの。
すでに引退している中国女子サッカーのベテラン選手たちが忌憚のない意見を述べているが、はっきり言えることは中国女子サッカーもかつては1位をねらえるところまで行ったのに、その後は下がり坂で鳴かず飛ばずの状態のままでいる。