【新華社東京7月23日】日本で交流を行った31人の中国の高校生が22日、東京で終業式と報告会を開いた。
これらの高校生は遼寧、天津、北京など中国の10余りの一級行政区の高校生で、昨年8月に日本へ到着し、国際交流基金日中交流センターが主催した「心と心を結ぶ」交流プロジェクトに参加した。中日双方が心をこめてまとめたプログラムに基づいて、彼らは約1年間、日本の24都道府県の高校に留学していた。
中国の高校生は報告会で、地震のあとの彼らに対する教師、友人、ホストファミリーの支援を報告し、宮城県の被災地でボランティアを行った体験などを話した。
日中交流センター所長で元中国駐在日本大使の阿南惟茂氏は終業式で、次のようにあいさつした。「心と心を結ぶ」交流プロジェクトは今回で5回目になるが、今年は例年と違い、未曾有の大地震を経験することとなった。驚いたことは、震災後、帰国した高校生のほとんどが日本に戻って学業を続けたことだ。これらの学生は日中両国の貴重な財産であり、将来の両国の若者の友好交流を担う希望でもある。
中国大使館教育部の史光和氏は31人の学生が交流プログラムを円満に終了したことを祝福し、中日交流の懸け橋となるよう希望を表明した。
「心と心を結ぶ」交流プロジェクトは2006年に始まったもので、中国教育省と日本国際交流基金が共同で実施し、日中交流センターが具体的手配を行っている。このプロジェクトは中国と日本の青少年の交流を深め、両国の長期にわたる友好関係の基礎を築くことを目的としている。これまでに5回実施され、合計173人の中国の高校生が参加している。
(新華網日本語=中国通信社)