写真は19日早朝に撮影した日本・富山県五箇山相倉の「合掌造り」村落の水田と「合掌造り」建築の田園風景。世界文化遺産の五箇山「合掌造り」村落は富山県南砺市の相倉と菅沼の小規模な2カ所の村落を指す。五箇山相倉の「合掌造り」村落は岐阜県白川村の「合掌造り」村落と共に、1995年12月9日に世界文化遺産に登録された。「合掌造り」とは日本の農村の伝統的な住宅建築方式の一つで、木造建築で釘を一本も使わず、屋根は茅で覆われ、両手を合わせたような形をしていることからこの名前がついた。「合掌造り」建築の屋根の梁は東西方向を向き、十分な採光と風除けを兼ねると同時に、しっかりとした正三角形の屋根は冬の大雪でも屋根が崩れるのを防ぎ、人間の生活の知恵を表している。「合掌造り」の建物の屋根は30年に一度葺き替える必要があり、葺き替えの際には村人全体が力を合わせて協力する。現地の人はこうした協力方法を「結」と呼んでいる。