日本の新しい首相、野田佳彦氏は首相選出前夜、日本はアジア各国とのウィンウィン(共に勝者になること)を実現しなければならないと表明した。中日両国は互いに最も重要な隣国で、首相在任中、中日の戦略的互恵関係が着実に発展し、深まるかどうかが、野田氏が約束を守るかどうかの最大の試練になることは間違いない。
周知の通り、中日両国は一衣帯水の隣国で、長期的に安定した、善隣友好の中日関係を発展させることは、両国と両国人民の根本的利益にかなっており、アジアと世界の平和と安定と繁栄にも有益だ。
21世紀2回目の10年に、中日両国は関係をさらに発展させる重要なチャンスを迎えている。中日双方が共に努力し、各分野の交流と協力を促し、戦略的互恵関係を絶えず深めることは両国人民の利益にかなっており、国際社会の共通の願いでもある。
現在、両国の経済貿易協力、文化交流、人的往来は大幅に増強されており、共通の利益も絶えず拡大されている。そのため、中日双方はこの得がたい局面を特に大切にしなければならない。
中日が国交を正常化してから、両国の経済貿易協力は大きな成果を収めている。昨年の貿易額は過去最高を更新し、3000億ドル近くに達した。中国経済の高度成長は重要なチャンスを日本にもたらしており、中日両国は各自の優位性を生かして新しい協力分野を積極的に開拓し、それぞれの関心事に配慮し、互恵とウィンウィンを目指すべきだ。
中日両国の文化人的交流は数、形式、内容のどれをとっても、新たなレベルに向かっている。現在、中日両国の経済往来、文化人的交流、学術教育交流は未曾有の繁栄をみせている。昨年の両国の人的往来はのべ570万人に達し、過去最高を更新した。