北京動物園と中国を訪問中の北海道札幌市円山動物園一行は11日、動物交流に関する基本的合意に達した。北京動物園のチンパンジーは年内にも円山動物園に迎えられ、「結婚する」可能性が高い。新京報が伝えた。
北京動物園の張金国副園長によると、北京動物園を視察に訪れた円山動物園園長一行は、北京動物園と「希少動物の繁殖」に関する交流について提案を行った。円山動物園が導入を計画している動物はチンパンジー、シロクマ、レッサー・パンダという。
レッサー・パンダは、中国の輸出禁止動物であるため、日本に送ることは不可能だ。また、北京動物園では、園内の展西路主幹道路を改修中で、もともと飼育していたシロクマをほかの動物園に一時的に移動させており、サル山北側のシロクマ館も改築中で、年内完成の予定という。よそに預けられたシロクマは完成時に北京動物園に戻る予定であることから、円山動物園との交流動物を行ううのは、早くても来年となってしまう。
北京動物園の職員は、近いうちに交流が実現しそうなのはチンパンジーのみと指摘している。
また北京動物園は虎山も改造中という。虎山は1960年代、旧ソ連の援助を受けて建設された。長年、来園客が山の上に立ち、山のふもとにいる虎を見学するスタイルだった。今回の改造では、虎山東側にガラス窓を備え付けた虎館を建築、来園客は東側の小広場からガラス窓を通じて館内での虎の様子を見学することが可能となる。
「人民網日本語版」2011年9月13日