夏休み、日本に定住する多くの中国人が子供を連れて中国の親元に帰国した。日本で育った中国人の子どもは大喜びするだろうと思っていたが、知り合いの子どもはほとんど「最悪だった」と私に言った。
家族で食事の後、親たちはどの家の子どもが賢いか子どもたちに問題を出した。結果は当然のごとく、中国で育った子どものほうが答えるのが早く、正解率も高かった。
勝った方の親は満面の笑顔で「やっぱり中国の子どものほうが勉強ができる!」と自慢した。
私は中国と日本の小学校の違いを調査したことがある。中国の小学1年生の学習時間は1日280分、1週間で約1320分になる。一方、日本の小学1年生は1日225分、1週間で1035分。1年間で計算すると学習時間の差はなんと14820分、つまり247時間にもなる。
学習の深度も中国のほうがかなり速い。例えば、日本の小学1年で教える算数は主に一桁の足し算と引き算だが、中国の小学1年生は後半にはすでに二桁の足し算と引き算を教える。中国の小学1年生は英語を1週間4時間習うが、日本はたった1時間だ。
日本の教育の長所は「体験」を非常に強調する点だ。
ある日本人の知り合いの娘さんは両親の都合で中国で育ち、10歳で日本に帰国し、東京の公立の学校に入った。それから生活ががらりと変わったという。