課外活動が彼女の生活の4分の1を占めるようになった。彼女は管弦楽団に入り、フルートを始めた。そして東京の大会で優勝するという目標を立て、毎日朝早く起きて練習に励んだ。最近ではギターも始め、英語の曲を自分で弾きながら歌えるという。週末にはスイミングにも通い、日曜になると図書館へ行って興味のある科学に関する本を読むのだという。東京は美術館や博物館が多くあり、芸術に触れる機会も以前より増えた。
こうしたことから、日本い滞在経験のある中国人ママは子どもに中国の教育を受けさせるか、日本の教育を受けさせるかで非常に悩む。
日本人に嫁いだ中国人ママは比較的日本の教育方式に賛同する。現在上海の日本人学校では中国籍の保護者も多く見かける。
たまに耳にするのは、日本に旅行に行って日本人の丁寧な接客態度に触れ、自分の子どもに日本式の教育を受けさせたいという親もいる。
ただその一方で、日本式の教育は「日本化」を選択し、「国際化」からは遠ざかることを意味する。
上海日本人学校では、中国語と英語は1週間に1回しかない。「国際性豊かな日本の子どもを育成」することが学校の教育方針の一つだが、彼らの教育方針は基本的に日本の「教育指導要項」に基づいており、「日本人」の精神が非常に色濃い。日本のここ数年の教育改革には教師の質改革を取り入れていないため、国際的に求められている能力は落ちてきている。
実際のところ、両者の教育にはそれぞれ長所もあれば短所もあり、どちらがいいとか悪いとか言えない。一番良いのは機会があれば子どもに両方体験させてみることだ。それ自体一番良い教育の機会になるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月21日