昨年、日本で行われた世界選手権で日本を下した中国女子バレーチームは、今年も11月6日FIVBワールドカップバレーボール2011女子大会で再び日本チームに勝利した。試合全体では中国チームは守勢に回ることが多く、日本チームも十分のスピードと豊富な変化という持ち味を発揮したが、最後に勝利の女神は中国チームに微笑んだ。
中国国家体育総局バレーボール管理センター主任で、今回のワールドカップ女子バレーチームの団長の徐利氏は取材を受け、中国チームが今回日本チームに勝利したことで、ワールドカップ史上12年無敗という日本チームの歴史を塗り替えたことになる。これはロンドンオリンピック出場資格にも非常に有利に働くと語った。
中国女子バレーはこれまでアジアカップで日本に苦杯を喫したことがあったが、世界レベルの大海では日本チームに全勝している。昨年の世界選手権では10位と低迷している女子バレーではあるが、対日本チームでは最終的に3位入賞したコンディションのよかった日本チームに勝っている。ここ2、3年で中国チームはアジア大会、アジアカップで優勝し、再びアジアの覇者の位置に返り咲いた。徐利団長は、中国チームは守勢に回りながらも、自分を信じチャンスを作って勝利を勝ち取った。
今回のワールドカップで3位以内に入ってロンドンオリンピックへのチケットを手にするか、来年5月予定の世界アジア予選でその資格を得るかはわからないものの、日本チームが中国にとって手ごわいライバルであることははっきりしている。徐利団長は、日本チームに勝ったことはロンドンオリンピックの出場資格と直接関係している。また、ここ2回の試合は日本で開催されており、日本チームにはホームグラウンドとしての優位もあった。だが、ここ12年らい何度も対決している日本を勝ち越したことで中国チームは精神的な勢いが出ている。
徐利団長は低迷している中国チームにとって、バレーファンや観衆の応援する気持ちはアジアチームに負けていない。ワールドカップでの日本戦で観衆は試合の流れの中で最終的に喜びの勝利を勝ち取った。これは中国チームのファンや観衆に対する恩返しであったともいえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月7日