かつて中国文化が輝いていたころ、日本から多くの使者が中国文化を学びに来ていた。現在、中国は世界でその文化を広めようとしているが、そのためには中国文化の力を高めなければならない。しかし、これは一朝一夕にできるものではない。しかし、中国の文化産業が日本で成功した例をみると、その中に規則性を見いだすことができる。
中国的要素を取り入れた映画が日本でうける
2003年8月、チャン・イーモウ監督の「ヒーロー」が日本で上映された。21世紀最初の武侠映画(武術・任侠をテーマにした映画)は、人気の高いジェット・リーやトニー・レオンらスターが出演したことでも話題を呼び、当時の日本でも大きな反響を呼んだ。琴や書など中国的要素を多彩に盛り込んでいた点も、欧米の映画が好きな日本人にとって目新しく映ったのだろう。