英語はなぜ日本人の弱点となったのか

英語はなぜ日本人の弱点となったのか。 少し前、私はある日本人女性(博士)とペアで勉強することになった。私が彼女に英語を教え、彼女が私の日本語を矯正するという具合だ。彼女の家は決して裕福とは言えないが、英国留学のためにアルバイトで貯めた100万円を支払って英語強化クラスに入り、半年特訓したが、そのヒヤリングや会話力に変化は見られなかったという。彼女は頭もよく、努力家でポジィティブな性格なのだが、英語だけはどうしてもマスターできず、悔し涙を浮かべるその姿は、実に可哀想だ…

タグ: 英語 日本 外国語 母音 

発信時間: 2011-11-18 13:56:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

少し前、私はある日本人女性(博士)とペアで勉強することになった。私が彼女に英語を教え、彼女が私の日本語を矯正するという具合だ。彼女の家は決して裕福とは言えないが、英国留学のためにアルバイトで貯めた100万円を支払って英語強化クラスに入り、半年特訓したが、そのヒヤリングや会話力に変化は見られなかったという。彼女は頭もよく、努力家でポジィティブな性格なのだが、英語だけはどうしてもマスターできず、悔し涙を浮かべるその姿は、実に可哀想だ。

確かに、日本人の外国語能力は、お世辞にも素晴らしいとは言えない。もちろん、全ての日本人ということではない。私が初めて外務省と電話連絡した際、電話の向こう側から聞こえてきた正確な米式英語に戸惑い、実際本人に会ってようやく彼女が日本人であることを確認したことがある。通常、正当な教育を受けた日本人は、優れた読解力を身につけているが、ヒヤリング、会話だけは伸び悩む。もともと、人間の言語能力と努力の程度、もしくはIQでさえ、正比例の関係というわけではない。それに加えて、日本人はスタートラインで損をしている。それは、日本語の発音があまりにも簡単だからだ。母音と子音を組み合わせた「五十音図」があるが、母音と子音を含む音素は英語や中国語に比べてずっと少ない。特に子音が少なく、例えば、「志向」、「思考」、「施工」という三つの単語は、中国語ではそれぞれ全く異なる発音だが、日本語では全く同じ発音になる。ここからも、日本語の発音の「単純さ」が窺える。

つまり、日本語には「a、i、u、e、o」という五つの母音があるが、それは発音体系としては「不完全」なものである。そんな日本人に中国語の四声や、中国人であっても私のような南方出身者には区別が難しいそり舌音や後鼻音をマスターさせるのは、相当難しいことなのだ。しかも日本語には、そり舌音そのものが存在しない。

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