松田氏は、「中国で雇用される日本人マネージャーの収入は半分以下に減るが、こうした人たちは経験と技術を生かせれば、収入はあまり気にしない」と話す。
松藤さん(55)は日本の食品会社を早期退職せざるを得なかったが、今では中国で再就職し、人材紹介会社Lead-Sの高級プロジェクト責任者を務める。
中国で働く日本人すべての収入が減るわけではない。
あるヘッドハンティング会社によると、経験のある日本人製造マネージャーをはじめ、太陽電池、電気自動車など先進技術分野で専門の技術経験をもつエンジニアは中国でも高給取りだという。
米マンパワーグループのダリー・グリーン副総裁は、「日本のエンジニアは新興国にとって経験の宝だ」と語る。同社は過去18カ月で日本人マネージャー1000人に中国での再就職を斡旋した。
「日本では要職を得られないエンジニアが、中国であれば高給かつ好条件で採用される。彼らが契約する時はまるで映画スターのような待遇だ」とグリーン氏は話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月21日