写真:瓦礫処理中の女川町の海岸。
3月11日の東日本大震災による大津波は青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県など太平洋沿岸地域の農家や水産業に壊滅的な打撃を与えた。
先日記者が仙台市で取材した際、一般財団法人東日本食品会の理事、高島宏平氏は、被災地における農林水産業の損失は2兆円に達すると述べている。
農業では2.4万ヘクタールの農地が流失あるいは浸水し、被害総額は7,300億円に達する見込みである。被害が深刻な宮城県では、被害を受けた農地が1.5万ヘクタールに上り、これは同県の農地面積の11%である。