文=コラムニスト・中川幸司
年末まで残すところ一週間となりました。日本では忘年会まっさかりのシーズンですね。今年は中国の春節が1月23日ということで、比較的早い日程ですので、僕にとっては日本の忘年会・新年会、中国の忘年会・新年会シーズンが休むこと無く続くような状態です。
皆さん、お酒をのみすぎて、寒い外気に飛び込み、風邪をひいてしまったということの無いように気をつけてくださいね。(と、僕自身も戒めています。)
仕事で知り合った中国人ビジネスパーソンや中国人学生さんたちが、年末の時期や季節の変わり目になると「行事・イベント」に誘ってくれる機会があります。
日本でこうした人間関係の中で親睦を深める交流のための「イベント」といえば、レストランや居酒屋で一緒に乾杯するということが最も多いのではないかなと思います。年代に応じて安価なお店から、高級なお店まで、そして幅広い料理ジャンルと共に様々に日本の都市部ではそろっていますし、そうしたお店で一緒に食事をするということで、トークを楽しみ、食事を楽しみ、仕事や学業のことから離れてよりプライベートな人間関係を構築する場になりますね。そして、もう少し親密な人間関係になれば、日本の学生さんであれば、夏場の海水浴、冬場のスキーやスノーボードといった交流もあるでしょう。社会人であれば、社外・社内とわず友人同士で旅行を企画したりすることもありますね。
このように、「低程度記念度:日常的な飲食店交流」→「中程度記念度:年度イベント的な飲食店交流」→「高程度記念度:レジャー外部活動」といった様に友人関係や頻度、交流の記念重要度によってレベルが上がっていくと思います。
さて、中国でもこうした「イベント」といえば、仕事やプロジェクトの後に簡単な宴席などもありますし、時には親しい友人たちと郊外にでかけたりということもあります。日本と同じように人間関係、その交流頻度、交流の記念重要度によってイベントが異なります。
しかし、僕は中国に来て初めの頃、(そして実は今でも!)違和感を感じることがよくあります。
それは、交流が軽度のレベルにおいては、レストランなどで食事を楽しみ、会話をたのしむことがあるのですが、そこから次の交流レベルにいくときに「非日常的飲食店交流」から、一気に「レジャー外部活動」にいくことが多いことです。
中川幸司さんのブログ「情熱的な羅針盤」