劉子猫さんは音楽ライブイベント「心門」の発起人兼プロデューサー。
日本の『中文導報』紙によれば、2011年12月30日の夜、在日中国人によるライブイベント「心門」が池袋のライブハウスで開催された。中国人だけで結成されたバンド10組が演奏し、ヘビメタサウンドとボーカルの熱唱で百人以上の観客を沸かせた。ライブハウスは新世代華僑の天国となっている。
水商売やナイトライフのひとつといった俗な観点でライブハウスを見るべきではない。水商売と比較して、ライブハウスはユースカルチャーの雰囲気を濃厚に持つ。ライブハウスの語源は日本で、インディーズ音楽の流行に伴って発展した。それからすでに数十年が経つ。まともなライブハウスならライブステージと高価な音響設備が完備されており、様々な種類のインディーズ音楽が演奏されている。
日本のライブハウスはおおよそ1000軒。東京だけでも300軒以上を数える。ライブが始まれば、様々な街角から若者たちが集まってくる。夕食を食べるのと同様の、文化的な消費習慣なのだ。しかしこれまでライブハウスは日本の若者だけの天国であり、在日中国人とは無縁だった。ところが最近、ライブハウスは多くの若者が集まる場所となり、音楽を愛する数多くの中国人も演奏するようになった。
ライブハウスを舞台とするライブイベント「心門」の開催は、この2年で4回を数える。規模も徐々に拡大し、参加者も増えた。12月30日の夜に行われたライブでは、二部屋ほどの広さながらも百人以上を動員した。もちろんすし詰め状態だったが、プレイヤーも観衆も大いに盛り上がった。
北京出身の劉子猫さんは、ライブイベント「心門」の発起人兼プロデューサーで、本名は呉丹という。東洋大学でメディア学を専攻する大学4年生だ。