田中直紀と田中真紀子夫妻(資料写真)
民主党の田中真紀子衆院外務委員長は16日、夫の直紀防衛相の問題発言が野党やメディアに批判されていることに関し、「おいおい慣れてくる。いじめないようによろしくお願いします」と語った。日本新聞網が伝えた。
田中直紀防衛相は13日、防衛大臣に就任したが、これまで軍事安保の分野に関わった経験がないことから、日曜日のテレビ番組で素人発言し、野党やメディアから批判された。
防衛相はNHK番組で、「武器輸出三原則緩和」の問題について尋ねられた際、武器使用基準と武器輸出三原則を混同。
また、米軍普天間飛行場の新基地建設の年内着工にも言及し、首相官邸を驚かせた。同計画は現在、沖縄県と県民が反対しており、具体的なスケジュールは白紙の状態だ。
野党・自民党の副総裁は、「このような人物に軍事を任せては日本は本当に危険だ」とし、国会で責任を追及する意向を示した。メディアも防衛相を遠まわしに批判している。
真紀子氏は16日午後、「おいおい慣れてくる。いじめないようによろしくお願いします」と記者団に語った。武器使用基準と武器輸出三原則の混同にも「緊張して、違うことを答えた」と釈明。夫を積極的に庇った。
外務大臣を担当したことがある真紀子氏は田中角栄元首相の一人娘で、思ったことをズバリ言う強い女性というイメージが強い。夫の直紀氏はその誠実さが田中角栄氏に見込まれ、入り婿になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月18日