春節休暇に合わせ、大量の中国人旅行者が日本を訪れている。願ってもない商機に、日本の各百貨店は、割引券などの手段で彼らを呼び寄せようと必死だ。現在、日本の各デパートで大商戦が繰り広げられているのだ。著名な研究機関の分析では、春節期間に来日する中国人旅行者が、日本の百貨店業界の売上高を平年比で10%以上押し上げるという。日本「新華僑報」ウェブ版が報じた。
1月23日は中国の新年、春節である。春節休暇を利用して日本観光をする中国人旅行者が激増している。日本の観光地やショッピングエリアでは、どこでも中国人旅行者であふれている。東日本大震災からしばらく、日本を訪れる中国人観光客は減少を続けていたが、最近になって大幅に増加に転じたのだ。日本の各百貨店では、春節期間に訪れる中国人旅行者を取り込むための商戦が白熱化している。
高島屋日本橋店では、漆器や紡績品など20項目の日本製品を1階の最も目立つ場所に配置。これらの製品は「生活の中で幅広く使えるもの」となっている。東京表参道の大型ショッピングモールでは、日本製の高品質な衣料品と化粧品を並べた。中国人旅行者の評判は上々だ。
電気製品も中国人旅行者に人気がある。中国最大の家電量販店「蘇寧電器」が銀座に支店をオープンさせたが、旅行者を引き付けるために7割の電気製品を特価で販売している。
春節期間、池袋エリアのホテルの稼働率は昨年の春節時期より2.5倍増加した。お台場の各大型ショッピングモールでは、中国人旅行者に対するサービスを向上させるため、中国語を話せるスタッフを増員させた。
日本百貨商店協会の統計によると、東日本大震災後に急減した中国人旅行者数だが、春節期間には、前年の9割前後にまで回復した。日本の各百貨店の担当者も、円高にもかかわらず、ここまで中国人旅行者数が戻ったのは予想以上だと口を揃える。春節期間の中国人旅行者による大量消費が日本の小売業売上総額を10%以上押し上げるだろうと関連機関は分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月29日