写真:3月21日に福島第1原発3号機から出る黒煙
春節がおとずれ、70万人の在日中国人が祖国の人々と同様に新春を祝った。しかし筑波研究学園都市に住む記者の古くからの友人、鄭端さんは落ち着かない。先ごろ発表された野菜に含まれる放射性物質の測量結果が、彼女の心を不安にさせているのだ。そしていま、空気中の放射線量の測量結果がさらに彼女をおびえさせることになった。
上海出身の鄭端さんは、筑波研究学園都市に住む中国人で、中国語教育に携わっている。彼女を知ったのは、初めて記者がつくば市を訪れた時に、彼女の学生と知り合ったのがきっかけだ。学生から紹介されたのが鄭端さんで、これをきっかけに彼女と親しくなった。
つくば市のある茨城県は、福島県、宮城県に次いで放射性物質の汚染を受けた県である。福島県の風下に位置するためだ。文部科学省が昨年11月に公表した数値によると、事故後の茨城県の放射性物質は土壌1平米あたり4万801ベクレルである。
つくば市役所は毎月、市内の放射線量を発表している。たとえば1月10日の測量報告では、市内の151地点の放射線量は毎時0.062~0.297マイクロシーベルトで、平均放射線量は毎時0.08マイクロシーベルトである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月30日