細野環境相は「3年の内にがれきの処理作業を終わらせたいと考えているが、今の状況が変わらなければ、目標の達成は非常に難しい。臨時の焼却場を建設するなど、特別な措置をすでに講じているが、これだけでは不十分だ」と話す。
ほかの都市が援助の手を差し出すべきなのに、現在のところ東京以外に、がれき処理支援の意思を示す自治体はない、と細野環境相は不満顔だ。
住民に安心してもらおうと政府は、こうしたがれきがどう処理されたかを住民に説明する専門のサイトを設けた。東京都も自らサイトを立ち上げ、廃棄物処理施設が講じた防止措置などを説明してはいるものの、都民はやはり安心しない。
東京都環境局廃棄物対策部の今井まさみ課長は「すでに4000件近い批判の声が寄せられている。放射性物質による感染が心配だ、がれきの処理の支援に賛成すべきではない、との意見が85%を超えた。誰もが子どものことを心配し、汚染のレベルが高すぎすることを懸念しているからだ」と話す。
女川市の須田義明市長は被災者を思いやってほしいと訴えた。「われわれはいかに再建しようとも、再建しなければならない。それには先ず、がれきを撤去しなければならない。東京やその他の地域の人たちには、われわれが置かれている状況を理解してくれればと願っている」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月30日