宮本前大使に作品集を贈呈する記念写真。日本僑報社提供
1月24日、宮本雄二前駐中国大使は東京で日本僑報社社長らの訪問を受け、同社の主催する「中国人の日本語作文コンクール」を支援すると共に、コンクール顧問に就任することを快諾された。
24日午後3時、宮本雄二氏は事務所にて日本僑報社社長張景子氏と日中交流研究所所長の段躍中氏と懇談し、日本語作文コンクールに関する詳細な説明を受けた。
段躍中氏は冒頭、宮本雄二氏の中国大使在任中における中国人の日本語作文コンクールへの多大な支持へ感謝の気持を述べた。そして、2005年に始まった日本語作文コンクールは、在中国日本大使館や日中友好団体等の支援の下、すでに7回の開催を行われ、参加した中国人大学生の数もすでに1万3,000人を超えて、日中民間交流における著名なイベントとなっていることや、賞を獲得した作文を集めた作品集が、中国青年の心の声を記録したものとして日本と中国の相互理解を深める上で、大きな効果をもたらしていることを説明した。
宮本前大使の協力により、中国人の日本語作文コンクールは2008年から「日本大使賞」を設定。宮本氏は過去2回、日本大使館で受賞学生への授与式を行えるよう取り計らう形で、コンクール開催を強く支援された。また宮本氏は段躍中氏の行っている交流活動に関しても、強い関心を示しており、中でも段躍中氏が中国で日語角(日本語サークル)を広めたいと願っている従来の提案について、依然として高く評価し、その後の進展について関心を示した。宮本氏は「中国で日語角を広めようという考えは大変素晴らしく、多くの人がより協力することを期待したい」と述べた。
年に一度開催される中国人の日本語作文コンクールを更に充実させるため、日本僑報社は宮本氏に正式な「コンクール顧問」への就任を依頼。宮本氏はこれを引き受け、多くの日本語作文コンクール参加者が努力を続け、日中友好の懸け橋となる人材になっていくことを希望していると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月2日