山崎公使はインタビューに応じる
Q1.発表された温家宝総理の「政府活動報告」ではどの点にご注目されましたか。
山崎公使:私は今、大使館で経済分野を担当しています。経済面では中国政府は今までの方針が概ね維持し継続されていくとの印象を持っています。内需をより重視しつつ安定した経済成長を目指し、経済の質的な面では民生、環境を重視しつつ、経済構造の改革が進められています。それから日本とも関係しますが、FTAをはじめとした地域の経済協力や経済連携を推進することも今回の報告では表明されていることにも注目しています。
中国は日本にとって極めて重要な経済上のパートナーであり、重要な市場でもある。今回、発表された中国政府の経済面の方針も踏まえ、日中間の経済関係を今後も深めていきたいと思いますし、また、中国が地域の経済連携を重視していることは日本にとっても評価すべきことと考えています。