米情報サイトThe Detroit Bureauによると、長年にわたる経済停滞および昨年の壊滅的な地震と津波で、世界の自動車市場をリードしてきた日本の地位が失われつつある。IHSの最新研究予測によれば、2016年までにインドの自動車販売台数は488万台になる一方、日本の新車販売台数は451万台にとどまり、新興のインド自動車市場が日本を抜く見通しだ。
アジア諸国の経済バブルに湧く中、日本の自動車販売台数はピーク時に比べ半減、ほぼ回復の見込みはない。HISの予測では、2020年までの日本市場の販売台数は425万台にとどまる見通し。2010年の日本の新車販売台数は487万台を記録したが、2011年3月の自然災害で昨年は413万台に減った。
日本はかつて米国、欧州に次ぐ世界で最も大きい自動車市場の一つだったが、今では世界最大の自動車市場となった中国に遠く及ばない。HISのデータによると、2011年の中国市場での自動車販売台数は1766万台、これが2020年には3068万台に達する見通しだ。
業界関係者は、インドの人口は今後数十年で中国を上回り、人口が激増するため、次はインドで自動車の売上が伸びると期待している。したしインド経済はまだ中国の水準には達しておらず、道路などのインフラ整備も進んでいない。まだ多くの場所へ行くのに小さな道を通らなければならず、大都市は幹線道路が不十分で渋滞している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月21日